はじめに
現代社会において、忙しい日々を過ごす中で、自分自身の時間を持つことが難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。今回は池田千恵さんの著書『ME TIME 自分を後回しにしない私時間のつくり方』を通じて、自分だけの時間を取り戻し、充実した生活を送るための方法について解説します。自分のための時間をどのように作り、どのように楽しむかを学び、実践するための具体的なアプローチを紹介します。
1. 自分だけの時間を取り戻そう
時短や効率化の落とし穴
多くの人が「時間がない」と感じ、何かを早く終わらせようと焦ることが多いです。しかし、効率化を追求するだけでは根本的な解決にはなりません。以下のポイントを考えてみましょう:
- 努力の限界
早く終わらせるために努力するのは素晴らしいことですが、限界があります。無理をすると長続きしません。 - 本当に必要なこと
限られた時間の中で、何が本当に必要かを見極めることが重要です。やるべきことの優先順位をつけましょう。
効率化は確かに役立つ方法ですが、それ以上に「何をしないか」を決めることが非常に重要です。自分の価値観に基づいて必要のないことを削り、大切なことに集中することで、質の高い「ミータイム」を確保しましょう。
ミータイムを実現するためのCメソッド
池田千恵さんが提唱するCメソッドは、限られた時間を視覚的に見つめ、時間を選び取り、自分の望む人生を生きるための方法です。以下の3つのステップで構成されています:
- SHOW(時間を見える化する)
まず、自分がどのように時間を使っているかを明確にしましょう。日常の行動を記録し、無意識に使っている時間を可視化することが大切です。 - EDIT(時間を編集する)
次に、自分にとって重要な時間を選び取ります。やるべきことを見直し、必要のないことを削除し、時間の使い方を最適化しましょう。 - ENJOY(時間を楽しむ)
最後に、選び取った時間を思い切り楽しみます。自分のために使う時間を大切にし、後悔のないように過ごすことがポイントです。
このCメソッドを実践することで、誰でもミータイムを作り出し、充実した時間を過ごせるようになります。
2. ミータイムを楽しむための基本的な心構え
「なんで?」を知っていく
自分の本音を知ることが、ミータイムを充実させるための第一歩です。忙しい日々の中で、自分が本当に何をしたいのかを見失いがちですが、以下の方法で「なんで」を見つけましょう:
- ノートに書き出す
まず、ノートの左側にやりたいことを仕事もプライベートも問わず書き出します。 - 理由を書く
次に、そのやりたいことの右側に「なぜやりたいのか」という理由を記入します。 - ポジティブかネガティブか
その理由がポジティブなものなら、それは「したい欲しいこと」、ネガティブなものなら「しなきゃいけないこと」となります。
これにより、本当に自分がやりたいことが明確になります。
仕事モードとプライベートモードは緩くつなげたままにする
仕事とプライベートをきっちり分けるよりも、一緒に考えることで、より自然なリズムを作ることができます。現代では仕事とプライベートの境界が曖昧になってきているため、以下のポイントを意識しましょう:
- リズムを作る
自分でリズムを作ることが大切です。出社という強制力がない今、自分で自分のペースを管理することが求められます。 - 思いついた順に書き出す
仕事かプライベートかを区別せず、思いついた順に書き出すことで、よりスムーズに自分の本音を探ることができます。
ダラダラは投資
ダラダラ過ごすことやぼーっとすることに罪悪感を感じる人も多いですが、これも投資と考えましょう。以下のような心構えが大切です:
- 戦略的に休む
ダラダラ過ごすことも「戦略的」と考え、堂々と休むことが重要です。生活に余白や遊びがあることで、メリハリが生まれ、全体のパフォーマンスが向上します。 - 罪悪感を持たない
休むことに対して罪悪感を持たず、自分にとって必要な時間として捉えましょう。
3. 朝のミータイムの作り方
ミータイムの効果が出やすい順番
朝の時間を活用することが、ミータイムの効果を最大化するための鍵です。以下の理由から、朝の時間が最も効果的です:
- 自由時間が確保しやすい:朝は他人からの干渉が少なく、自分だけの自由時間を確保しやすいです。
- リズムを作りやすい:出社や家族の起床など、一定のリズムがあるため、逆算して時間を作ることができます。
朝は圧倒的に「欲しいこと」に忠実に
朝のミータイムは、まずは自分の好きなことを優先しましょう。以下のポイントを意識します:
- 楽しいことをする
朝一番に楽しいことをすることで、1日のスタートをポジティブに切ることができます。 - 習慣化する
早起きを習慣化することで、朝の時間を有効に使うことができます。 - 朝日記で締める
ミータイムの最後に、朝日記を書くことで、1日をポジティブに始めることができます。朝日記の効果は以下の通りです:
① ポジティブなイメージを持つ
1日の出来事を良いイメージで予測することで、実際にポジティブな出来事が増える傾向にあります。
② 意識的に行動する
朝日記に書いたことを意識して行動することで、理想の1日に近づけることができます。
まとめ
今回紹介した内容をまとめると、以下のようになります:
- 自分だけの時間を取り戻そう:効率化だけでなく、何をしないかを見極めることが重要です。Cメソッドを活用して、時間を見える化し、編集し、楽しむことが大切です。
- ミータイムを楽しむための基本的な心構え:自分の本音を知り、仕事とプライベートを緩くつなげ、ダラダラすることも投資と捉えましょう。
- 朝のミータイムの作り方:朝の時間を有効に活用し、好きなことを優先し、朝日記でポジティブなスタートを切りましょう。
『ミータイム 自分を後回しにしない私時間のつくり方』は、忙しい現代人にとって必読の一冊です。ぜひ、実践して充実したミータイムを楽しんでください。